昨年よりリアレンジしていた『キンモクセイ』『青い春』の2曲が、各種サブスクリプションで聴けるようになりました。
『キンモクセイ』linkco.re/5frVQV0c
『青い春』linkco.re/NMe3Ta1V
Guitar 大里健伍
Bass 村田悟郎
Drums & Percussion 小笠原一馬
1st&2nd violin, viola 島内晶子(『青い春』のみ)
Piano and Programming 小林未季
Composed and Mixed by 小林未季
Special Thanks
川崎僚監督、燦魂神話大系、manzoさん、私の活動を見守ってくれている方々
制作の話を。
世の中の流れや、自分の環境や心境の変化を交えて書くので、
なかなかのボリュームになってしまいましたが、よろしければ読んでやってください。
少しさかのぼりますが、2018年頃に都内から埼玉県に引っ越したタイミングで、もともと自宅スタジオで音楽制作を完結させる方向で動いていました。コロナとは関係なく、世の中の流れや自分の人生のタイミングを見つめながら、この環境はいずれ必要になると感じていました。(この頃はとにかくいろいろあって、体も心もそれなりにボロでした。)
この2曲は、どちらも”ほぼ”リモートでレコーディング&ミックスです。
ほぼ、というのは、コロナ前に、小笠原さんと悟郎さんには、私の自宅スタジオに来てもらい、顔を合わせてレコーディングしていたからです。
お2人とも自宅で録音できる環境を持っているため、今後はフルリモートでやっていこうと思っています。今後の作品は、こうやって進めていこうと思っています。
今回、小笠原さんが凄かったのです。
ベースは、悟郎さんが大きな大きなウッドベースを我が家に持ってきてくれて、レコーディングしました。初めてのウッドベースです。
悟郎さんの選ぶ音が私の音楽にピッタリハマっていて、私も安心してお願いすることができました。
ヴァイオリンとヴィオラは、島内晶子さん。
彼女は劇伴作品でも、歌の作品でも、本当に欠かせない存在です。
『青い春』を好きでいてくれて、私ももうあっこちゃんしかいないと思っていて、何日もかけて、全力で弦の譜面を作り、お願いしました。私自身もまた成長できたし、あっこちゃんのヴァイオリンがますます好きになりました。
ギターは大里健伍さん。健さんも、劇伴作品も歌の作品も大切なチームです。『キンモクセイ』はギターが主役の曲なのですが、もらった音源を聴いた瞬間、笑いが止まらなくなってしまいました。こんなにも気持ち良い音を奏でてくれて、私がギターを弾けたなら、こんなギター弾きになりたい。(コードも押さえられない女の戯言)
ミックスとマスタリングは、恥ずかしながらスタートしたばかりで、やはりmanzoさんに大変お世話になりました。本当に沼で、やればやるほどわからなくなってしまう作業です。
楽しい半面、ミックスだけで何週間も悩んでしまい、「あなた、まだやってんの!笑」と言われました。本当に危険な沼です…。
当時は、リアレンジ作品をきちんと納得いく作品に作り上げることができるかわからない中で、ブログに書くこともできず、ゴールがどこかもわからず、地下室に籠る研究員のような生活を送っていました。(さながらサガフロンティアの生命科学研究所…細かすぎて伝わらない…)
振り返ってみると、昨年からは劇伴音楽のお仕事に加えて、さいたま国際芸術祭2020のSACPの活動もあり、新しいことしかなく、何度もオーバーワークで倒れたりもしましたが、
その中でもリアレンジ作品を作りたい気持ちは衰えず、常に優先事項でした。
シンガーソングライターであり、作曲家である立場は、近くもあって、遠くもあって、不思議な感覚です。当たり前のような、当たり前ではないような。
結局、全て繋がっていたんだ、と確信しました。
でも、もう大丈夫かも、と思えるくらいのところまで来れた気がします。流れができたので、この先はリアレンジ作品を増やしていきます。
アルバムが作れるくらいの数になったら、ツアーもやれたらいいですね。その頃には、みんなが安心してライブができるような環境が整っているといいな。それまでは、今は自分が、世の中を見つめながら、自分なりに、現実的にできることを考えてやっていくしかない。
今こそ、本当の”やさしさ”や”強さ”を見直したい。
誰かのマネではなく、自分のキャパシティの。
もちろん、またどうせ不安や苦しみと向き合う場面が腐るほど出てくると思いますが…その都度、自分の気持ちや、これからの未来を大切に見つめて見つめて選んでいけたら。
今は頼れる人たちがいるから、昔ほどあまり不安じゃないし。
わがままになることと、素直になることは、同義じゃない。
素直になるのは、自分にやさしくなること。
大切な人にもやさしくなれること。
そういう感覚を、軸に出来るように。