3.16 コロナ疲れを感じている人たちのための曲を作ります

今回、1つプロジェクトを立ち上げます。
素敵なプロジェクトを。

コロナ疲れを感じている人たちのための曲を作ります。
心が穏やかになれる、私らしい1曲を作ります。

経緯を書くと少し長くなりますが、
このプロジェクトの目的は、シンプルに書くと、
今、新型コロナウイルス の影響で揺れている世の中で、混乱していたり不安に感じている人たちの心が穏やかになるお手伝いをすることです。
そうすべきだ、と思いました。

あらゆる情報の渦の中で「コロナ疲れ」になっている人が増えていると知りました。私も感じています。

そういう人たちの「心の居場所」を作りたいと思いました。
私の音楽の信念である「人の心を癒したい」と大きく繋がる感覚です。

少し、経緯を。

私はここ1年で大きな変化がありました。
昨年4月頃から本格的に劇伴作家としての活動がはじまり、
本当にありがたいことに、途切れることなくお仕事をいただくことができて、
ほとんど休むことなく、ひたすら作業に打ち込んでいました。(プロフィールのお仕事欄を更新しましたので、ぜひご覧ください。)

もともと体力もあまりなく、技術もDTMの経験も乏しかったため、ご縁あって大先輩であるmanzoさんに丁寧にご指導いただきながら、自分が求めていた技術を身につけることができました。
ここ半年で3回過労で倒れるという経験もして(さすがに4回目は無いようにしたいです)とにかく自分の限界を突破し続けた1年でした。

また、ここ数年、シンガーソングライターとしての活動に壁のようなものを感じていたため、やっと自分らしい生き方を見つけ、居場所も見つけられたと感じています。
「ボーカリスト」「作曲家」「シンガーソングライター」という肩書きを確立することができ、それは私の心と体にとてもしっくりきていて、今より時間に余裕があった頃よりも、楽しく生活することができるようになりました。

それと並行して、思い切って人付き合いも選ぶようにしました。苦手だなと思う人とも無理をして付き合ってしまう性格で、そういう人に声をかけられると断れずにいい顔をしてしまう癖がありました。
嘘を平気でつく人や、約束を守らない人、決して悪い人ではないけれど一緒にいて疲れてしまう人とは距離をとりました。その結果、好きな人たちのために使う時間が増えて、それに比例して、自分を好きだと思える瞬間も増えました。
離れた人たちのことは、どこかで頑張っていてくれたらいいな、と思うようにしています。

ライブ活動中心だった生活から、
今は、劇伴の制作に加えて、自分の楽曲のリアレンジをはじめました。大好きな頼れるミュージシャン仲間と一緒に、レコーディングとミキシングを自分で行っています。とても楽しいです。

 

そこで今回のプロジェクトに繋がるのですが、
先日「さよならのかわりに」という舞台の音楽の納品を終え、ふと世の中を見渡すと、コロナウイルス に揺れる景色が広がっていました。

私は、自分の目の前の仕事でいっぱいいっぱいになっていて、世の中を見つめることができていなかったことに気づきました。そして、とても不安になりました。私たちの生活、どうなっちゃうの、と。
フェイクニュースによるトイレットペーパーの不足、マスクの不足、不要の外出を控える町のアナウンス。
せっかくひと段落して遊びに行こうと思っていたのに。穏やかな春がくるのを心待ちにしていた。その期待が砕かれたことが、とてもショックでした。
本を読みたかったのに、図書館は閉鎖。
映画も、スクリーンで観たいのに危険だと言われた。
仕方ないので、部屋の本棚の中身を総替えして気分転換をしたり、家で映画を観て数日休みを過ごしました。

そして気づいたことがありました。
次に取り掛かるべきことは、自分のリアレンジよりも、今できることをすべきなんじゃないか、と。
音楽が世の中のためにできることって、こういうことじゃないか、と。

そこで、ここ数日、周りの信頼できる人たちに電話して、このプロジェクトについて話し、いいね、と背中を押してもらい、今これを書いています。

これがどのような曲になるか、どこまで広がるプロジェクトになるかはわかりません。
ですが、最終目標は、まずはこの曲を自分の納得いく美しい1曲に仕上げ、ミキシングまでして、配信するところまでやりたいと思っています。これは私の意地、プライドです。
また、可能ならば、私一人ではなく、私の好きなミュージシャンにも声をかけようと思っています。この時だからこそできるチームを作りたい。特別なプロジェクトチームを。

制作の過程は、ときどき、気が向いたら、instagramのライブ機能で配信したいなと思っています。(きっと、とてもとても地味です)

歌を入れるかどうかは、今考えている最中ですが、
どちらにせよBGMとして聴けるくらい穏やかな曲にしようと思っています。

穏やかな曲が生まれるきっかけは、穏やかなときだけ生まれるわけではなく、混乱したり不安になったりしたときに、穏やかさを求め、生まれることもあるんじゃないでしょうか。

今回、私はそれを作りたいと思っています。穏やかな春がもうすぐ目の前まできているのに、人々の緊張が解れずにいる、この窮屈そうな景色を。マスクの下に見える、解放されたがっている人々の表情を。そして、それでも絶対に消えることのない、人間のあたたかさを。思わずクスッと笑ってしまうくらいのマイペースさを。淹れたてのコーヒーが体にしみていく、あの脳まで幸せな感覚を。
今だからこそ、という感覚です。

コロナ疲れを感じたとき、テレビやインターネットの情報を一度オフにし、気持ちを穏やかにする。そのときに心に寄り添える曲を作る。
ときどき、その過程もちょっと楽しんでもらえたら。

アーティスト小林未季として、できることをやりたいと思っています。
あまり気負わず、マイペースにやっていきますので、
おーい、やってるか、くらいの気持ちで覗いてもらえたらとても嬉しいです。
私も、パジャマ姿であぐらをかいて作業している姿をお見せするかもしれません。(笑)

ただ、とにかく、今を音楽という写真に残して、長い人生のアルバムに入れたい。そう思いました。

よければ、見守ってください。
よろしくお願いします。

そして、何より、これを読んでくれているあなたの心と体の健康を、心から願っています。

小林未季

「3.16 コロナ疲れを感じている人たちのための曲を作ります」への1件のフィードバック

  1. 「それでも絶対に消えることのない、人間のあたたかさを。」

    胸が、ギュッときました。

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